南住吉連合地域活動協議会 伊藤副会長

南住吉連合地域活動協議会の伊藤副会長にお話を伺いました。

伊藤副会長は、住吉区地域活動協議会会長会 副代表幹事のほか、住吉区地域振興会 女性部長、住吉区健康づくり推進協議会 会長など、住吉区内各種団体の要職に就いておられます。長年、地域社会の発展にご尽力されたご功績により、「第53回大阪市市民表彰」を受賞されました。

 

地域活動にかかわるきっかけは?

子どもがボーイスカウトに入ったことで、自分も子どもと関わりながら野外活動や奉仕活動をするようになりました。それをきっかけに、地域でもPTAや子ども会のお手伝いをさせていただくようになり、女性部長を請けることとなりました。長く地域と密着して関わって、地域の方々に育ててもらったおかげで今があると思っています。


地域活動に携わってきてよかったことは?

南住吉は地域が広く、一か所に集まることが難しいため、どの地域にもふれあいの場所があるようにしたいと思い、ふれあい喫茶や食事サービス、いきいきサロンを各所で開いてきました。地活協になった折に、なにか集まってやれることはないかと考え、各団体の普段の活動を集めて『えーまちフェスタ』を開催することになりました。

6年間やってきた中で、所属や世代を超えて顔と顔の見える関係性ができてきたので、地活協を立ち上げるときは大変でしたが、今にしてみればよかったと思います。

 

地域活動をする上で心がけていることは?

“輪の空気”を大事にしてほしいと思っています。活動する場の“輪の空気”が良かったら次に入ってきてくれる人もそれに倣ってくれるし、いい加減だと周りもそれでいいんだと思ってしまいます。リーダーとしてたまには嫌なことも言わなければなりませんが、その良い“空気感”の中で、せっかくボランティアに入ってきてくれたので、それぞれが通ってきた“足跡”をつけてほしいと思います。

 

女性部の活動について

住吉区に根ざした活動をしようということで、大阪市女性団体協議会を退会し、女性部会を運営することになりました。これまでの活動で培った経験とノウハウによって、自分たちの地域の活動を自分たちで考え、情報を共有・交換する場としています。

また、住吉区健康づくり推進協議会「かきつばたの会」としても活動していますが、女性ががんばっていると地域は明るく元気になると思います。

 

今後のまちづくりで取り組んでいきたいことは?

若い人材が育ってほしいと思っています。育つ人に目をつけ、うまく地域に入ってきてくれるよう、その入り口をどのように作るかが課題です。経験のある人がそうした道筋をつけ、後進に道を空けるようになればいいと思っています。

地域活動はボランティアですから、やりがいや面白みが見出せるような活動であるとよいと思います。参加してくれる人は財産であり、感謝の心を忘れないように活動しています。自ら率先して動くことで、周りの方々もついてきてくれますし、思ったらまず行動することです。

 

【お話を伺って】

女性が元気な住吉区の中でも、伊藤副会長はいちだんと元気で盛んに活動されている印象がありますが、それは「つながり・ふれあいを大事にする」「活動しやすい環境をつくる」という強いお考えをお持ちだからであり、自ら率先して動いておられるからだということがわかりました。 

 

(2019.04.02up) 

 

 

南住吉連合地域活動協議会 辻会長

南住吉連合地域活動協議会の辻会長に、地域活動についてお話を伺いました。

 

地域活動にかかわるきっかけは?

子どもたちは小学校・中学校と地域でお世話になり、妻もPTA活動をするなどしていましたが、自分はほとんど関わってこなかったため、町会役員を薦められたときに、少しでも地域に貢献できるならと思い、引き受けることにしました。

町会では防災や会計に携わり、会社の定年後に会長に推挙され、今に至っています。

 

地域活動にたずさわってよかったことは?

地域で行事をする中、自分でも何か人に喜んでもらえることがしたいと思い、マジック(手品)を習得しました。素人マジックではありますが、各種の行事や会合などの折に披露の場をいただき、ご覧いただいたみなさんに喜んでもらえていると思います。

  


地域活動をする上で心がけていることは?

いざこざやいがみ合いがないよう、地域の会議などで出された意見や疑問点には誠意をもって対応し、挙げた手を納得して下ろしてもらえるよう心がけています。会社勤めのときに苦情処理にかかわった経験が活かせていると思います。

 

今後のまちづくりで取り組んでいきたいことは?

16の町会があり、集合住宅も多く、取りまとめるのは大変ですが、地域内にさまざまな公的施設があり、河川の氾濫などの被害を受ける危険性も低く、住みやすい地域だと思っています。ただし備えは必要ですから、子どもから高齢者まで、地域住民が安心・安全に、健やかに暮らせるようにみんなでがんばっていきたいと思っています。

特に、高齢者の長生きのための百歳体操と、自助・共助による防災の取組みを充実させていきたいです。

 

【お話を伺って】

とある鉄道会社への勤務のご経験をお持ちの辻会長。「組織を動かすためには、動いてくれる人たちにありがとうという気持ちを忘れず、ほめて、喜んで動いてもらえるようにするのが大事ですよ」と教えていただきました。地域活動以外のことでも、とても勉強になりました。

 

(2019.01.15up) 

 

苅田北ほほえみ協議会 山本会長

苅田北ほほえみ協議会の山本会長に、地域活動についてお話を伺いました。

 

地域活動にかかわるきっかけは?

初めは、町会の班長になったことがきっかけです。のちに、当時働いていた会社で自由に仕事のできる役職についたことで、ゆとりをもって地域活動に取組むことができるようになりました。町会長を35年やって、今は連合振興町会会長と地域活動協議会会長をしています。

 

地域活動にたずさわってよかったことは?

人と人とのつながりができることです。現役世代の男性に、地域活動に参加してくれといっても、なかなかしてくれない。だけど、リタイアして何かしようとなっても、地域とのつながりがないと、どうしたらいいかわからないと思います。

僕は、地域の人の話を聞いて、若い人からお年寄りまでお話してきて、つながりができました。それがよかったと思っているし、地域活動が健康の秘訣でもあると思っています。

 


地域活動をする上で心がけていることは?

地域はみんなの地域ですから、みんなで助け合っていかなければいけません。

地域活動協議会というのは、町会加入者だけでなく、苅田北に住んでいる人・かかわりのある人がみんなで助け合ったり、行事をしたりしましょうということで、それはとてもよいことだと思います。しかし、現状では町会に入っていない人が参加することはまだまだ少なく、町会の人が中心になって動くことが多いです。ですから、いろんな方が参加できるようにしていかなければならないと思っています。

 

今後のまちづくりで取り組んでいきたいことは?

行事や会合などにみんなが集まって、いい意見を出してくれて、苅田北をひとつにしようとがんばってくれています。来年度からは広報紙配布事業に取り組むつもりでおりますが、苅田北に住まう人は、子どもから高齢者まで誰もが寄ってくれて、やりましょうやと言ってくれるようになる、それが最大の希望です。

 

【お話を伺って】

年齢を感じさせずいつもお元気な山本会長ですが、地域のこと・ほほえみ(協議会)のことについておたずねするときには、ますます意気さかんにお話されるように感じます。あいさつや会話を大事にし、そうしてできたつながりを大切にしてこられたからこそ、ご自身の言葉にも熱がこもるのだろうなと思いました。

 

(2018.12.28up)

 

苅田地域活動協議会 森田会長

苅田地域活動協議会の森田会長に、地域活動についてお話を伺いました。森田会長は住吉区の地域活動協議会会長会 代表副幹事でもいらっしゃいます。

 

地域活動にかかわるきっかけは?

自分という存在は、人とのつながりやかかわり、代々の営みによって生かされているのだと思います。そうして生かされているのであれば、自分がなすべきことをするのは喜びであり、当然の使命でもあります。

地域においては、子どもが地域でお世話になっていたことからお手伝いをし、そこから町会役員に誘われました。お願いをされたら、「私でお役に立つことがあれば」というスタンスで引き受けさせていただくことにしています。

 

地域活動にかかわってよかったことは?

53歳のときから町会長をさせていただいていますが、役職に就くことで人と会うことが増え、人脈が広がりました。そうしたつながりによって、自分の知識や経験が増えていくことはありがたいことだと思っています。

平成3年からは保護司をさせていただいていますが、自分とかかわったみなさんの立ち直りを見ていると、ほんとうに引き受けてよかったと思います。

 


地域活動をする上で心がけていることは?

ざっくばらんに話をすることをモットーとしています。1回より2回、2回より3回顔を合わせて語り合い、輪を広げつながりをつくるようにしています。そうして得られた貴重な出会いや体験を無駄にしないよう、地域のみなさんとともに楽しく歩むことができればと願っています。

 

今後のまちづくりで取り組んでいきたいことは?

意見や考え方が違う者同士でも、やるとなったら手を挙げてくれ、一つになってやることができるのが地域だと思います。災害時にはコミュニティの結束力が重要になってきますが、なにかあったときには助け合う、助け合えるような地域であってほしいと思っています。

 

 

【お話をうかがって】

インタビュー中には、森田会長が「生かされている」という思いにいたった経緯についてもお話しいただきました。これまでに命を救われたと思うことが3度もあり、そこから「自分がここにいる意味」を考えるようになったそうです。実体験からの問いかけが、地域活動を始めとした森田会長の行動力の源泉であり、また、保護司としての温かいまなざしにも表れていると思いました。

 

(2018.10.24up)

 

清水丘地域活動協議会 山口会長

住吉区の地域活動協議会会長会 代表副幹事でもおられる、清水丘地域活動協議会の山口会長に、地域活動についてお話を伺いました。

 

地域活動に携わるきっかけは?

清水丘小学校にお世話になり、先輩でもあるということで、地域の子どものためにもがんばらなければいけないと思いました。

会社勤めを辞めて自宅で商売をするようになり、地域にいる時間が多くなったことで

町会の役員のお誘いを受け、それから町会長になって現在に至ります。

 

地域活動にかかわってよかったことは?

友達や顔見知りが増えました。こちらが知らない方でも、清水丘地域のどこであっても挨拶してもらえます。

いつも動いているので、健康を保っています。一日も寝込んだことがありません。

 

地域活動する上で心がけていることは?

子どもからお年寄りまであいさつ運動を推進しています。

人の集まる機会をつくり、人が集まれば自然とコミュニケーションがとれ、顔見知りになることができます。「やってみて楽しかった」だけではなく、人とのつながりを作る場にすることが大事だと思っています。

 

今後のまちづくりで取り組んでいきたいことは?

「安心安全で住みよい清水丘」をモットーにしています。住んでよかったと実感できるまちを目指していきたいと思っています。

 

【お話をうかがって】

山口会長は幼いころから英語に触れることが多く、それがご自身のお仕事にも役立ち、貿易商として海外のさまざまな国や人とも交流されたそうです。野球や絵画、写真など多趣味でもおられ、今も年齢を感じさせない活動をされておられます。「続けることが大事。継続は力なりです」という言葉に、地域活動のコツを教えていただいたように思いました。

 

(2018.9.26up)

 

苅田南地域活動協議会 渡邊会長

苅田南地域活動協議会の渡邊会長に地域活動についてお話を伺いました。渡邊会長は、住吉区地域活動協議会 会長会代表幹事でもいらっしゃいます。

 

地域活動に携わるきっかけは?

会社を辞め、初めて暮らす住吉区で酒店を始めました。

商売を始めて2・3年が経ち、徐々に地域の人と話ができるようになりました。

また、商売に携わることで近江商人の「売り手よし・買い手よし・世間よし」という言葉の重要性をより強く感じ、社会貢献や地域還元を考えている時に、保護司にならないかと誘いを受けました。

それから、PTA、青少年指導員など、たくさんの経験を積み現在に至っています。

 

これまで大切にしてきたことは?

相手の立場に立って考える「人への優しさ」が基本と考えています。

「優しさ」は、時に自身の“強み”にもなりうると感じています。

 

 

地域活動で大切なことは?

計画する過程や実行、反省など一連の流れの中で、さまざまな人が関わりを持ち、影響しあいます。

「仲良く」「和を大切に」とよく話しています。

 

今後のまちづくりについての想いは?

すべての世代が満足できるようなまちづくりを推進したいと考えています。区内の人口の増減も目の当たりにしており、現在、そして近い将来にとっての ベストなまちづくりを“みんなで考える”必要性を感じています。

 

【お話をうかがって】

渡邊会長は、保護司としての功績に対し瑞宝双光章を授章されましたが「人との出逢いに恵まれ、みんなの力があったからこそ!」とおっしゃられました。人と人とのつながり・絆の大切さを改めて感じることができました。

 

(2018.8.10up)